仮想敵を作って叩き合う北朝鮮工作員

三浦瑠麗のスリーパーセルの話。
はてブに上がったものしかチェックしていないのだが、三浦瑠麗を批判している人たちは皆、「北朝鮮工作員が潜伏していること」と「彼らが日本人拉致に協力したこと」など全く否定しておらず、なおかつ三浦を批判する記事では、そのことを懇切丁寧に注意書きしている。
 
にもかかわらず、三浦瑠麗を批判する者たちを批判する人は、逆に「三浦瑠麗の発言は迂闊だったにしろ」と三浦の過ちを一定程度認めた上で、「北朝鮮工作員は実際にいるし、拉致の協力者だ」などと、三浦瑠麗批判に対して明後日の方向に論点を持ち込んでいる。
 
日本に潜伏する「北朝鮮工作員」の存在は誰も否定していない。三浦が批判を受けているのは、知識に信頼が寄せられてテレビ出演を果たしている政治学者が、雑な解説で視聴者を煽るようなことを話したからだろう。北朝鮮工作員の特集は、TBSのの報道特集などでも何度も取り上げられているが同じような批判は受けていない。
 
なので「日米政府も同じ懸念を抱いているから三浦の意見は正しい」は、ズレた意見だし、「表現の自由として三浦の意見を尊重する」という意見についても、現状行われていることは、学者・三浦瑠麗がテレビで語った見解への正当な批判であるので、これもズレたものとなっている。
 
この手の三浦瑠麗批判への批判について、一体どこに向けて発信しているのか全く趣旨不明のものとなっている。