「匿名だから好き勝手言える」に対する「(相手が)匿名だから好き勝手言える」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170707-01851409-nksports-ent
日刊スポーツ

 ハリセンボンの近藤春菜(34)が、ネット上の匿名での書き込みに対し不快感を示し「何か言いたいなら面と向かって言えよ」とコメントした。

 
顔を出して世の中について意見を述べる、ワイドショーのテレビコメンテーターが、ネットの匿名(顔や実名・所属が見えない固定アカウントも含む)コメントに対して批判した。「顔を出して直接意見を言え」というコメントには、「顔を隠してでしか批判を言えないんだろう」「匿名だから好き勝手に批判を言える」との意味が含まれている。
 
一方で、顔を出しているテレビコメンテーターが、自分の専門分野でない、世の中のニュースに対して、批判をすることができるのは、ニュースの相手に対して「よく知らない誰か」だからであろう。自分の知り合い(例えば友達の芸能人)のスキャンダルニュースに対しては、批判を言いよどむ。「よく知らない誰か」、「顔(普段どんな人か)を知らない相手」だからこそ、強い批判をすることができている。
 
「知らない相手」に批判される人もまた「知らない相手」を批判している。
今井絵理子議員が求める「批判なき世界」が求められているのか?