TPPのアナウンサーや解説者の「政府の説明が足りない」ってコメントに違和感

テレビニュースのTPPの論説に目を通していると、推進派、反対派の意見を紹介した最後に、それまで人の意見を聞いていたコメンテーターや司会者、解説者の人が必ずといっていいほど、「政府の説明が足りないから判断できないんですよねー」「もっと詳しい説明をするべきだ」としたり顔でコメントする。
政治家でも自民党の谷垣総裁なんかが似たようなコメントして「情報が足りなさすぎるから拙速な交渉参加に反対」と発言している。
彼らは、どんな内容だったらTPPに賛成するのか、または反対するのか、は決して言わない。情報がないから賛成も反対もできない、って言うだけ。「米の例外規定が認められないなら反対」とか「国民皆保険や医療分野に影響が出る条項には反対」みたいな具体的意見は言わない。説明だけなら政府の国家戦略室のサイトでなされているが、何の説明が足りないのか、どんな説明がほしいかを決して言わない。
例えどんな説明が政府からあったとしても、彼らは決してTPP反対ということはないんだろう。当然反対派の人が政府の説明を受けて賛成に転じることもない。彼らはきっと「まだ説明が足りてない」と言うだけだ。