郵便不正と冤罪事件と検察の証拠隠滅 肝心なことを教えてくれないマスコミ

郵便不正事件から始まり、冤罪事件が起こり、検察の証拠隠滅事件までたどり着いた。
テレビニュースを中心にマスコミは、こぞってこのニュースを取り上げている。それはいい。
しかし、肝心なことは一切報道しないのがマスコミでもある。


一連の事件の説明で必ずといっていいほど使われるパネルがある。
郵便不正事件に関しての「検察の構図」を示した相関図だ。
毎回キャスターがこの相関図を指し示しながら「検察の構図はこうだったんですけど否定されたわけです」と説明するわけだ。
最近だと、「この検察の構図を立証するためにFDの日付を書き換えたと見られます」という内容になっている。それはいい。
しかし、視聴者が一番知りたいことが伝えられていない。


「検察の構図」が否定されたのなら、では実際はどんな構図だったのか、ということを真っ先に伝えるべきではないのか。
一体誰が誰に頼んで誰が実行したのか、ということを説明してほしい。
マスコミは検察の主張垂れ流すだけで自分で情報を組み立てることなんてしたことないから、こういう重要な報道ができないのではないか。
「凛の会」代表の一審は終わってるし、元係長も公判中なのだから、裁判内容からもある程度組み立てられそうなものだが。


単純に、自称障害者団体の代表が係長に直接頼んで偽造証明書を作ってもらった、という地味な構図だったら、マスコミは報道価値がないと思っているのか。
少なくとも検察に嘘の証言をして村木氏起訴の要因のひとつをつくった元部長(現小豆島町長)にも直接インタビューすべきだ。


郵便不正事件の真実も肝心なことなのに現時点で全く無視されている。マスコミは分からないなら「現時点で分かっていない」と伝えるべきだ。それはそれで間違った構図で捜査していた検察批判にもつながるのだから。