劉暁波さんのノーベル平和賞と中華経営者

 中国の民主化運動家の劉暁波さんがノーベル平和賞を受賞した。少し前の新聞に、劉氏の奥さんに中国の有力企業の経営者などから会食の申し込みが相次いでいる、という記事が載っていた。将来、中国が民主化され、劉氏が中国政府の要人になった場合のコネクション作りということらしい。中国のネルソン・マンデラとも評されてるというから、初代中国大統領の予想もあるとのことだ。
 これを読んで、なんだかなー、というモヤモヤとした感想が湧いた。民主化されても儲けるのは、こうしたコネを持つ大企業だけで、一般人には今の中国と暮らしが変わることがないんじゃないか。地方役人の懐に入ってたものが、企業に置き換わるだけで。
 ロシアみたいに崩壊のどさくさに紛れてタンマリ資産を儲けた企業が出てきたり、でも下までその恩恵に預かれないから批判が殺到、結局、旧ソみたいな強権的な国家を中国国民は目指すことになるんだろう。
 形だけの選挙はあるけど、一党支配的な。