錦の御旗ではなくなる「民主化」と「非核化」

アメリカは「民主化」の押し付け外交を行っていた。
日本もそれに追随していた。
民主化」こそ正しい。「独裁」は糞だ。「民主化」しない国にはあらゆる方法で圧力かける。

しかし「民主化」という錦の御旗は、アラブの春から始まる混乱や中国が確固たる地位を築いたりしたことで失われていった。今はもう、マスコミ報道で「民主化が必要だ〜」という声はほとんど聞こえなくなった。
 
代わって最近強調されているのが「非核化」の錦の御旗だ。
「非核化」こそ正しい。核こそ平和を阻害するものだ。「非核化」しない国にはあらゆる方法で圧力をかける。
「非核化」しなければ戦争を起こす。指導者を暗殺する。今の核保持国はそのままでいい。
 
米朝首脳会談では明確な「非核化」合意をしなければ失敗だと、メディアは強調する。「非核化」を声高に叫ぶ者ほど、合意して平和が維持されることを喜んでいない感じだ。
 
ただし北朝鮮国内には核と独裁で苦しみ続ける者もいる。