拉致問題解決について

今日のテレビ朝日報道ステーション金正日死去のニュースで、ゲストは田中均さん。拉致問題に関して以下のコメントしていた。
北朝鮮がどれだけ拉致の再調査の結果を出してきても、日本が信用することはない。
・現体制に絶対的な信頼が足りない。
・日本が直接調査するか、第三者機関(赤十字など)に調査してもらうかしかない。


拉致問題に関するテレビや新聞の報道で、「拉致問題解決」とはどういうことか具体的に述べていたのを初めて見た。解決=拉致被害者全員帰還、という今までテレビ等で流されてきた答えにいつも疑問符を抱かざるを得なかった。政府認定の17名全員帰還したとしても、拉致の疑いが高い特定失踪者を加えれば500名超える拉致被害者候補がいるわけで、到底それだけで日本は拉致問題に「解決」といえるわけがない。北朝鮮国内を日本警察が直接捜査するくらいまでいかないと「解決」なんてないだろう、と思っていた。別に日本が直接調査しなくても、核に対するIAEAみたいなどこぞの国際的な人権団体や国際機関に調査してもらえばいいわけだ。北朝鮮の現体制が崩壊して民主化された新体制か、韓国と併合された後の韓国政府による調査なら信用して「解決した」といえるようになるかもしれない。体制崩壊して軍事政権なんかになったらどんな調査がなされても信用できない。
北朝鮮拉致問題解決に向けての対話をする場合、例えどれだけ北朝鮮に再調査を求めても、その調査結果を受け入れるだけの北朝鮮への信頼を日本の世論は持っていないのだから意味がない。日本と北朝鮮がお互い一定の信頼を置く第三国か第三者機関の調査を北朝鮮に受け入れさせるのがいい。