NHKが会見を恣意的に報道 何をどう解釈したのか気になる

「大震災に取り組むことに一定のメドがついた段階で、私がやるべき一定の役割が果たせた段階で、若い世代の皆さんに色々な責任を引き継いで頂きたい。この大震災、原発事故に対して一定のメドが付くまで、ぜひとも私に、その責任を果たさせて頂きたい。(中略)一定のメドが付いた段階で若い世代への引き継ぎを果たして、《次の時代》を、(中略)国民の皆さんの理解を、あらためて築き上げて頂きたい」


菅総理が6月2日に民主党代議士会で述べた台詞。
NHKのお昼の生中継で、この言葉を聞いていて「なんだまだ続けるのかよ、こんな中継までして大げさな」と悪態ついていたのだが、まだ菅総理の演説が最後まで終わらないうちに、NHKは「菅総理退陣表明 / 震災対応に一定のメドがついた段階で」のテロップを出して昼飯吹き出した。
えっ?あれで退陣表明?と思った人も多いのではないか。ふつうの日本語を話す日本人なら、あの演説聞いていて速報出すとしたら、「菅総理続投表明 / 震災対応に一定のメドがつくまで」となるはず。意味が分からないよ。


たしかテレビの速報はNHKが一番早かったと思うけど、他のテレビ局は菅総理の発言をどう解釈しようか迷ってて速報テロップ出すの遅れたんじゃないかな。そこにNHKが「退陣表明」テロップを出したから、それに続け、と報道したんじゃないか?


一応、その後の質疑応答で鳩山前総理が、「一定のメド」の時期として具体的に早い時期を挙げて意見を述べて執行部は肯定も否定もしなかったから、「退陣表明」でもいいのかな?とは思ったけど、だったらNHKには事前に鳩山前総理側から「菅総理が退陣表明するよ」とリーク受けてたのかな、とは思った。事前に「退陣表明」と思い込んでおかないと、あの会見から退陣表明とは受け取らないよな、言葉のプロのマスコミの人なら特に。


何はともあれ「退陣表明」のおかげで不信任案否決になったようなものだから、NHKもそれを狙っていたのか。