「二大会ぶり」に違和感

東日本大震災の影響で昨年中止されたイベントが今年は行われる、という報道で、「二年ぶりに開催されました」とアナウンスされているのに、ん?と頭をひねった。
「二年ぶり」でいいのか。「一年ぶりじゃないの?」あれれ、どっちだろう。と混乱。
一昨年開催されて、昨年中止になって、今年開催。一昨年から今年までの間は二年。二年ぶりで別にいいのか。「二年ぶりに再会した」と聞いたら、一昨年会ったんだな、と思うもんな。
なぜ違和感をもったのか。
「二年ぶり」のあとに「開催された」と続いたからだろうか。
「二年ぶりにイベントが開催された」イベントは年1回決まった日にしか行われない。「一年ぶりにイベントに参加した」「二年ぶりにイベントに参加した」「一年ぶりにイベントが開催された」「三年ぶりにイベントが開催された」うーん、文章にしていろいろ書いてみても別に違和感感じない。
昨年ほんとは行われるはずだったのに直前で中止になったイベントが二年ぶりと言われるのが、あれ?って思う原因か。



同じようにオリンピックの報道で「二大会ぶりの金メダルを目指します」とアナウンスされていた。体操男子についてである。アテネで金メダル、北京で銀メダル、ロンドンで金メダルを目指すよ、という報道。
「二大会ぶり」でいいのか?アテネとロンドンの間には北京の大会しかない。ここは「一大会ぶり」じゃないのか。
「二年ぶりに開催された」の場合は、中止されたイベントが一回だったとしても、間にちゃんと二年の時間が存在する。
オリンピックの場合も、アテネと北京の間の4年間、北京とロンドンの間の4年間、というふうに2つの時間的な空白が存在するけど、それを「2大会ぶり」と言っていいのかな。
単純に、アテネから数えてロンドンは2大会目だから「2大会ぶり」でいいのか。
「2大会ぶり」と聞いて、シドニー金、アテネ北京金以外、と最初に想像したけど、NHKの報道なので日本語的には使用方法として間違っているわけでもないのだろう。



日本語の変化って、おや?と思う人が徐々に増えていって、こういう違和感が積み重なると起こるのかな。