許す私刑、許さない私刑

2008年に元厚生省事務次官を狙った連続殺人事件が起こったときには、すわっ革命か!?と日本の将来に怖さ半分期待半分ないまぜになった感情が湧いた。
当時年金記録消失問題で厚生省が社会から袋叩きにあっていた頃だった。誰もが犯行の動機をそれを恨んでの制裁と思っていたことだろう。
結局犯人の動機は動物愛護の感情がひねくれての逆恨みということで落ち着いたのだが。


元厚生事務次官宅連続襲撃事件 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E5%8E%9A%E7%94%9F%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%AC%A1%E5%AE%98%E5%AE%85%E9%80%A3%E7%B6%9A%E8%A5%B2%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6


大津市教育長の襲撃事件が起こった。いじめ自殺問題の対応で社会から袋叩きにあっている最中のことだった。犯行の動機は教育長のいじめ対応への怒りだった。こっちの事件では怖さしか感じなかった。


この感想の違いは?5年の歳月が感覚を変えたのかもしれない。それとも事件のスケールによるものか。
事件の質?犯人像の違いから?いろいろ考えられるのだが、なんとなく大津市教育長襲撃事件を支持した人は厚生事務次官殺害事件を当初から支持せず、厚生事務次官殺害事件を当初支持していた人は大津市教育長襲撃事件を支持しないような気がした。