世間に伏せられている「実質2000円」で何でも変えるふるさと納税

実質2000円で液晶ディスプレイが買える 飯山市の「ふるさと納税」がアツい - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1501/21/news111.html


これ。ふるさと納税のお礼の品にパソコンやタブレットをあげる自治体が出てきたという話題。
家電製品がもらえるとあって俄然注目を集めている。
ふるさと納税のことは今まで何回も見聞きしてきたが、返礼品付きのふるさと納税をすることは返礼の品を実質「2000円で買える」のと同じことであるという情報には初めて触れた。
住民税などからふるさと納税の寄付額が控除されるという話は知っていた。確定申告すれば還付されるということも知っていた。お得な返礼品があるということも知っていた。しかし、実質2000円で高価な返礼品を買うことができるのも同然ということには気づいていなかった。何故か「結局高い返礼品を高い値段で買っているだけじゃん」と思い込んでいた。

自分が触れたふるさと納税の情報源は主にテレビと新聞である。これらの番組や記事では、各自治体が返礼品に工夫をこらしていて非常にお得であるということは説明していても、「実質2000円」でそれらが手に入るという説明は一切していなかった。しかしネットを検索してみると「実質2000円」の情報が山ほどでている。中には格安航空のピーチが自社のサイトで「実質2000円で格安旅行してみよう!」なんてことを書いてふるさと納税を煽っている。

ここまでくるとやっぱりおかしいと思うのが普通の感覚である。しかしテレビや新聞はそのおかしさを伝えない。地方がふるさと納税制度を利用して頑張っているというニュースを流すだけだ。「実質2000円」情報を大っぴらに言ってしまったら制度の主旨や前提が崩れてしまうからか。いや、既に崩れている。