今の日韓関係の「悪化」は、日本の安倍晋三による保守政権が、韓国の文在寅による革新政権を嫌っており、また逆に、文在寅政権が安倍政権を嫌っている、というのが理由で、お互いに現政権が続く限り譲歩するつもりはない。両国の政治家、及びメディアも「文在寅が悪い」「安倍が悪い」とメッセージを出すようになっており、相手国の国民は悪くないけどトップに原因があるのだ、と訴えかけている。この状況では譲歩しあって着地点を検討する交渉を成立させるのは不可能だ。

両国のトップには任期が定められており、安倍晋三自民党総裁任期が2021年9月で切れるし、文在寅は大統領任期が2022年5月で切れる。少なくとも3年以内に状況が変わることは約束されている。

 

日韓関係の悪化は長期的には日本の敗北で終わる(古谷有希子) - 個人 - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyayukiko/20190817-00138706/

 

で、この記事。そう。韓国は民主化された国家だから選挙で政治が決まる。大統領制だから日本以上にダイナミックな変化が起こりやすい。だから民主化以後、保革政権交代が何度も起こってきた。次期大統領選もどうなるか分からない。今の日本で政権交代が起きるよりは韓国の保革逆転のほうがよっぽど可能性が高い。お互いの経済制裁で、どちらの国民がより我慢できるかといったら日本だろうから。

韓国だけ政権交代した時の日韓交渉で、譲歩がより大きくなるのはやはり韓国側。だから最後は日本の保守政権と保守メディアが勝利宣言することになり、「長期的には日本の敗北で終わ」らないと思う。