アルジェリアのプロって

フジの新報道2001をチラリ見。
アルジェリアの外国人誘拐事件で、たぶん宮家邦彦さんだかが「日揮のような何十年も現地で仕事しているプロでもこれだけ危険に」と、かつてのイラク人質事件などと比較するような話をしていた。
日本人死者も出て現地は軍と過激派の戦闘で大惨事になってるとか報道が出たが、今回の件で言えば、逆に素人であったほうが日本人の死者は出ることはなかったのではないか。
日揮はプロだから屈強な警備員を雇い、過激派が襲ってきたら軍にもすぐに応援にきてくれるように根回しや連携がしてあったろう。事実あっという間に軍がやってきて現場を包囲して一網打尽にした。しかし軍の目的は過激派の根絶であったので、人質の安全な解放は二の次にされた。
もし素人外国人だったなら。過激派に襲われても何の抵抗もできずそのまま過激派のアジトまで連れて行かれ人質にされる。今回の組織は、犯行声明では「マリへのフランスの介入のせい」とか言ってるけど、実は身代金狙いのセコい一派なんて報道もあった。それならば誘拐された人は今までのスペイン人やイタリア人誘拐事件のときのように長期戦にもつれ込むも、水面下で身代金のやり取りがなされてやがて解放されたことだろう。
アルジェリアのプロの会社は、テロ殲滅、テロ防御のプロであっても、誘拐事件解決のプロではなかったのだった