こんな記事を読んだ。
お前ら好きなエントリはちゃんとローカルに保存しておけよ! - はてなブログを毎日書いていたら10Kg痩せました!
http://pero-pero.hatenablog.com/entry/2014/10/23/192312
ほんとこれ、という内容で、今どきのWebサイトやブログ記事はいつ消えるか分からない一期一会状態であるので、気になる記事やサイトがあったらローカルで保存しておきなさい、という警告が書かれている。
この記事のブックマークコメントにこんなのがあった。
ja_bra_af_cu
個人的に読めればいいものはそうすることも。引用・参照しなきゃいけないやつは消えたら手元にあっても使えないからはてブだけでいいかな
2014/10/23
これは直感的におかしいと感じた。元記事が消去されたら引用も参照もできなくなるとはどういうことか?
Web記事を引用・参照する時にはURLリンクを入れるのが、まあ一般的な常識ではある。元記事が消えた場合リンクできないから、ローカルに保存したテキストがあっても引用も参照もできないと考えるということか。
Web上で消去されたとしても、引用元として元記事のURLまたはサイト名と執筆者名があれば普通は引用も参照もできるだろう。
消去されたWeb記事をローカル保存したものから引用・参照することの何が問題か。それは、他人が確認できない点。引用・参照内容が正確に引用・参照されているかは、引用した者を全面的に信頼するしかない。それが匿名者、信頼足り得ない者の場合、引用・参照した記事は単なる怪文書にしかならない。
それでも自身の信用を担保にして、消去されたWeb記事を引用・参照することはできる。その際、何故消去されているかにも言及することは大切だ。
消去された読売バイドゥ記事から考えるWeb魚拓保存記事を広めるときの注意点 - rabbitbeatの日記
http://d.hatena.ne.jp/rabbitbeat/20140505/1399254257
間違った内容と判断されて消去された記事を、改めてサルベージして引用する場合、引用箇所をどのように使用するにしても、過去に間違った内容と判断されていることを記述すべきだ。
違法性があるから削除された記事の場合、引用する際は、違法性部分に留意する必要がある。
読む方としては、消去されたWeb記事を引用・参照・転載しているサイトを見つけた時には、捏造・改変が行われていないか、いつも以上に注意する必要がある。キャプチャー画像付きで引用されていたとしても、その画像が捏造の可能性もある。信用できるかできないかは、引用した者のプロフィールや他の記事等を見て判断するしかない。