徴兵制が暗くて恐ろしい制度だと誰が決めた?

憲法解釈変えたら次は徴兵制ですよ」民主・枝野幹事長:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASH6P6X55H6PUTFK00M.html


軍備の拡大という政治的な話で行き着くところは徴兵制についてだ。つい先日もTogetterで「戦前は『暗い時代』であったわけではない」とまとめられていて、こういう話は定期的に出るのだが、「徴兵制」の明るさについてはあまり出てこないような気がする。戦前の赤紙による徴兵が恐ろしいものとされてるのは戦死率が異様に高い場所に新兵が真っ先に送られるような状況だったというからで、戦争が起こらないまま数年の徴兵期間を終えるならば、それは義務教育の小中学校と変わらない。徴兵は国民的に共有される青春の思い出になるだけだ。いじめだシゴキだの暗い面も学校生活でもよくあることでその延長にあるだけだ。苦情を上げて改善してけばいい。徴兵でも徴農でも徴介護でも国民を徴用する制度を提案する人たちは、教育的見地からの意見が多いと思うので、専門的技術が必要な現代戦争には徴兵は役に立たないという批判は意に介さない。目的は国家への奉仕精神の植え付けなので、財政的に負担が大きいというのも、外国人技術実習生並みの財政負担で構わないので問題ない。2〜3年の徴用生活は個人によって「役に立った」「人間力がついた」とポジティブなものから「無駄だった」「徴用先がクソだった」などネガティブなものまで様々噴出するだろうが、それも現在の義務教育下の学校の思い出と同じで、国民全員が共有する貴重な思い出の1ページとなるだけだ。だから徴兵制が恐ろしいものとして強調したり、そんな非効率なことするはずがないと一蹴したりする議論はピンと来ないのだ。