池上彰スペシャルの反日翻訳「捏造」問題で「映像出せよ」と迫るのは

池上彰緊急スペシャル - フジテレビ
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フジテレビが製作した時事ニュース番組で韓国人女子高生への街頭インタビューで、女子高生が韓国語で実際に話していることと、それを日本語に翻訳した字幕及び声優による吹替の内容が異なっていた問題。
韓国の「反日」を強調するためにスタッフが翻訳文を「捏造」したのではないか、と一部で疑われていた。
フジテレビはお詫びを発表し、字幕と吹替の内容は実際に女子高生が話していたことで、字幕に合わせる映像を切り取る部分を間違えたと説明した。
このお詫びに対する反応として「信用できない」「映像を出せ」というものが多く見られた。
しかしある目的をもってインタビューした映像をたとえ検証番組としても目的の番組とは別に利用することは放送メディアとして倫理的にいかがなものかと思う。特に今回はどっちに転んでも炎上材料にしかならず、映像の被写体は未成年の一般人であって、それについて「未成年の映像を出せ」と迫る様子は異様だ。韓国のマスメディアが番組のキャプチャー画像をそのまま掲載していたが、ほんとどうかと思った。最近では昔の映像を流す時はたいてい一般人にモザイクを入れているし、もしフジテレビが映像を流すとしても、モザイクを入れていたり、音声を変えたりしていることだろう。するとまたネットで「この映像は捏造されたものだ」と、本当にそう思っているかは別にして、騒ぎたてようとする人たちが出てきてきりがない。この女子高生に再取材するのがてっとり早い「証明」方法でもあるが、実際に日韓のどこかのメディアでそういう動きはあるかもしれない。
フジテレビが今後検証番組でやるべきことは、この街頭インタビューの、番組で使用されなかった部分を含めて、一部始終を公開することである。「公開」とは、別に「映像を出せ」ということではなく(出してもいいけど)、書き起こしでも音声形式でも方式は何でもいい。一部始終を公開して、質問者の回答の誘導だったり、過剰な意訳、過剰の声優の演技がなかったか、インタビューする人はどういう場所で見つけて取材したか、反日デモ現場など偏りがなかったか、などを検証した結果を発表することだ。